1973 名盤『ロータスの伝説』を生んだサンタナの初来日を実現。

 1973年(昭和48年)は、オイル・ショック(消費者がトイレット・ペーパーや洗剤の買いだめに走った)や、金大中氏拉致事件、日航機ハイジャック、200人以上が死傷した熊本の大洋デパート火災など衝撃的なニュースがつづいた。一方、江崎玲於奈氏のノーベル物理学賞受賞という明るいニュースもあり、また、長く世界を揺るがしたベトナム戦争がようやく終結している。
  話題を集めた映画はアカデミー賞を獲得した『スティング』、社会現象ともなった『エクソシスト』など。全米1位を記録した曲は、カーリー・サイモンの「うつろな愛」、ロバータ・フラックの「やさしく歌って」、ローリング・ストーンズの「アンジー」など。封書20円、葉書10円の時代だった。

1月
THE ROLLING STONES 公演中止
 メンバーに対する入国ビザが発行されず、急遽中止に。


3月
YES
 壮大でシンフォニックな音世界と哲学的な詩を融合させたプログレッシヴ・ロック界のスーパー・グループが初来日。大作『危機』 等を完壁にライヴで再現し、高度なテクニックと華麗なステージに日本のファンは度肝を抜かれた。


4月
CHICAGO
 コーラスも効果的に使ったポップな音楽性を打ち出したアルバム『V』とロバート・ラム(Key,Vo)が歌った『サタデイ・イン・ザ・パーク』が大ヒット中だった。


5月
TEN YEARS AFTER
共演:ALBERT HAMMOND

 TEN YEARS AFTER - アルヴィン・リー率いるブリティッシュ・ブルース・バンドの再来日。
 ALBERT HAMMOND 『カリフォルニアの青い空』を大ヒットさせたばかりのシンガー・ソングライタ−、アルバート・ハモンドは、テン・イヤーズ・アフターと共に来日した。

HUMBLE PIE
and THE BLACKBERRIES

 元スモール・フェイセスのスティーヴ・マリオッ卜率いるハンブル・パイが黒人女性コーラスのブラックベリーズを伴って来日。ピーター・フランプトン脱退で、よりブルース色が濃いステージを展開した。


6月
SANTANA
 ウッドストックでの衝撃的なデビューから4年。ついにサンタナが来日した。力ルロス・サンタナ(G)の精神世界への深い傾倒ぶりを強く感じさせる『キャラヴァンサライ』の発表を受けて行われたこのコンサー卜は『ロータスの伝説』のタイトルでライヴ・アルバム化され、横尾忠則氏の手による変形ジャケットも話題を集めた。


8月
MOUNTAIN
 巨漢ギタリスト、レスリー・ウエス卜のギターとフェリックス・パッパラルディのベースが絶妙に絡み合う分厚いサウンドで時代を築いたマウンテン。大阪公演で録音された、ライヴ・アルバム『マウンテン・ライヴ』は名盤として名高い。


9月
JOHN McLAUGHLIN MAHAVISHNU ORCHESTRA
 60年代からジャズ・ギタリストとして活躍していたジョン・マクラフリンが自身のバンドを率いて来日。この時のキーボードはヤン・ハマー、ドラムスがビリー・コブハム。インドの思想家スリ・チンモイに影響を受けたジョンのギター・プレイはサンタナにも大きな影響を与えた。


11月
LEON RUSSELL & THE SHELTER PEOPLE
 レオン・ラッセルの初来日は3枚組ライヴ・アルバム『レオン・ライヴ』の発表直後に実現している。ゴスペル色の強いコーラス隊をバックに配し、熱狂的なロックン・ロールから美しいバラードまで、スワンプ・ロックの真髄をたっぷりと聞かせてくれた。

THREE DOG NIGHT
 新ベーシスト加入により音に厚みを増したスリー・ドッグ・ナイトが、前年のコンサー卜の興奮も覚めぬ間に再来日。スリー・ヴォーカルの威力はますます冴えわたった。


12月
TEMPTATIONS
第1部: THELMA HOUSTON

 モ−タウンのベテラン・ヴォーカル・グループはこの時『パパ・ワズ・ア・ローリン・ストーン』『マスタ−ピース』などの大ヒットを連発しており、まさに絶頂期にあった。第1部には黒人女性ヴォーカリスト、テルマが出演。

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